特別管理産業廃棄物の分類・保管・処分

産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有する廃棄物が「特別管理産業廃棄物」に分類される。

特別管理産業廃棄物は、通常の廃棄物よりも厳しい処理基準や規制が法令で定められている。

本学から排出される廃棄物のうち、「特別管理産業廃棄物」に分類されるものについて、その保管方法及び処分方法を下表にまとめる。

分類保管場所処分方法
①研究室にて処理した後の無機系固形廃棄物各研究室
環境科学センター
毎年1回(7月下旬頃)、無機廃液と同時に収集運搬及び処分を業者に依頼する。
無機固形廃棄物処理申込書に、必要事項(部門・利用者・連絡先と、主な内容物とその重量)を記入し、厚手のポリ袋に入れて搬入する。
②無機化合物が付着したろ紙、薬包紙、ガーゼなど
③有害物質の付着したシリカゲル、樹脂類などの充填剤、吸着剤
④水銀含有物※1
⑤廃蛍光管経理課経理課(3号館1階)にて、随時回収・保管する。
⑥感染性産業廃棄物※2各研究室
保健管理センター
(専用箱で保管)
年1回経理課が回収し、処理を依頼する。
⑦アスベスト含有の
装置、消耗品など
各研究室
環境科学センター
必要に応じて処理を依頼する。
装置は各サイトでアスベストが飛散しないようにビニールで包み保管する。
アスベスト含有の消耗品はビニール袋に入れ、密封して環境科学センターに搬入して保管する。
⑧PCB含有の機器などの
PCB廃棄物
施設環境安全課
(学内のPCB保管場所)
漏れ等の恐れが無いよう耐食性の金属容器で保管する。
⑨廃液処理後の汚泥環境科学センター無機廃液処理の後排出される。
⑩実験廃液各研究室で分別保管有機廃液は外部に処理委託、無機廃液は学内処理を行う。

※1 ④水銀含有物の取扱いについては、詳細を別途記載

※2 ⑥感染性産業廃棄物には、保健管理センターで排出される注射針など、および研究室で動物実験に用いた器具・注射針などが該当する。非感染性の注射器・注射針も感染性のものと区別できないため、これに含める。

※一般廃棄物及び特別管理廃棄物に該当しない産業廃棄物については、環境安全保健委員会>環境啓発関係>廃棄物関係(学内専用)を参照すること。

参考:環境省_特別管理廃棄物規制の概要 (env.go.jp)

固形廃棄物の回収

上表の①~④に分類される固形廃棄物は、年1回(6月)に環境科学センターで回収し、廃棄処分を外部業者に委託する。

廃棄の申請及び廃棄物のセンターへの搬入の手順は以下の通り。

手順詳細備考
固形廃棄物回収の案内無機廃液処理の案内と同時に、全学メールで申請方法と搬入日を案内する。
固形廃棄物処理申込書の提出環境科学センターにある「固形廃棄物処理申込書」(3枚綴り)に必要事項を記入し、センターに提出する。
センター職員が整理番号を記入後、
容器添付用と利用者用控のシートを受け取る。
【記入項目】排出責任者の氏名及び連絡先、搬入する固形廃棄物の区分※1及び主たる内容物と総重量※2
注意:袋ごとに申込書を提出する。
同じものでもまとめて記入しない。
容器添付用シートの貼付搬入する廃棄物は透明ポリ袋に封入し、容器添付用のシートを貼付する。ポリ袋が破れないように、重量が重いものを詰めすぎないこと。
尖ったものがある場合は、袋を二重にするなどして、
破れないようにする。
固形廃棄物の搬入指定された日時に、環境科学センター特別管理産業廃棄物集積所に搬入し、指示されたドラム缶に投入する。ドラム缶は、廃棄物の区分ごとに分けられている
固形廃棄物の搬出と廃棄処分廃棄物の搬出は旭興産業(株)に委託する。
含水銀廃棄物は、野村興産(株)イトムカ鉱業所において処理され、水銀が再生される。

※1 「固形廃棄物処理申込書」に記す廃棄物の区分は、「水銀含有」「As,Se,Cr6+含有」「その他」の3区分。Hg,As,Se,Cr6+以外の金属や有害物質を含有するもの、有機化合物が付着したものなどは「その他」に区分した上で、「主たる内容物」の欄に詳細を記入すること。

※2 総重量が計れない場合は、搬入時に環境科学センターにあるはかりを利用して計測する。

水銀含有物の取扱い

水銀は毒性の強い有害物質であるが、化学系研究室で使用する水銀化合物をはじめ、物理系研究室でもよく使用する水銀リレー、マノメーター、機器シールド用の金属水銀、その他に蛍光灯、乾電池、温度計等多くの用途で使用されている。

これらの機器や廃棄物から排出される金属水銀は、生活環境の保全及び公衆衛生の面からも適切慎重な処置が必要である。下水、排水の水質基準では、水銀とその化合物は非常に厳しく規制されている。

水銀使用機器で、他に適当な代替手段・機器がある場合は、できるだけ水銀を使用しない方法に代替することが望ましい。

参考:環境省_水銀廃棄物関係 (env.go.jp)

金属水銀の取扱い

水銀の取扱は、できるだけ低温の所でほうろう引きまたはポリエチレンの受け皿上で慎重に行う。

水銀がこぼれた場合は広い範囲に散乱するので、周辺を十分に点検し、細粒は羽箒またはゴム板で静かに集めてスポイトで吸い取る。残る水銀は錫箔、銅粉等でアマルガム化し、それを容器に収め密栓保管する。割れ目に落ち込むなどした収集不能な微粒は、多硫化カルシウムと過剰の硫黄で覆う。

水銀使用機器の取扱い

水銀を使用している機器類は、破損等の事故による水銀の漏洩・溢出を予測しその対策を考慮し実施しておく必要がある。

水銀電極・U字型圧力計・温度調節器・各種シーリング等、破損以外でも水銀が逸散、漏洩する恐れのある機器を使用する実験室等では、機器周辺・床・排水トラップ等を定期的に点検清掃する。

水銀温度計はなるべく急激な温度変化を避けること、使用直前と直後のその都度水銀球部付近に異常の有無を点検することで、不時の破損を相当程度予防または予知できる。

水銀含有器具類の廃棄

水銀を含む器具等を廃棄する場合は、保管・輸送時の破損・漏洩を防ぐため、適切に梱包する。梱包上の注意と廃棄方法を下表に示す。

種別梱包方法保管場所
蛍光灯購入した時の梱包材に納め、ガムテープで封をする随時、経理課検収室で回収する。
電池アノードにガムテープを貼るか、ペンキを塗布して絶縁し、小箱に納める廃棄物集積場の専用のリサイクル回収箱に入れる
水銀を酸化物として安定化したもの
水銀を吸着した吸着材
水銀を含む汚泥
できれば水を切って、二重蓋の広口ポリ瓶に入れる随時、環境科学センターで回収する。
「固形廃棄物処理申込書」を提出する。
水銀を含む理化学器具輸送中に破損しないよう十分に対策した梱包を行う
不要になった水銀系試薬容器が破損しないよう二重三重の梱包をする

※ 水銀を含む廃液は、環境科学センターの無機廃液処理に申し込む。

薬品びんの処理

空になった薬品びんは、以下の手順で廃棄する。

  1. KITCRISにて出庫処理を行う
  2. 水あるいは有機溶剤で十分洗浄して薬品を除去した後、水洗して乾燥させる。洗浄液は実験廃液として処分する。
  3. 十分に乾燥した薬品びんは廃棄物集積場に搬入し、専用の回収箱に入れる。

洗浄液は、2回までを実験廃液として研究室に保管する。廃液は、環境科学センターの廃液処理期間に処理申請を行う。

有害物質が付着して取れない薬品びんは、固形廃棄物として環境科学センターに処理申請の上、指示された日時に特別管理産業廃棄物集積場に搬入する。

不要試薬の処理

不要試薬は、容器の破損による漏洩や盗難、紛失、誤廃棄等の危険性があるため、長期保管せず速やかに廃棄することが安全管理上望ましい。このため、施設環境安全課が年1回、不要試薬の全学一斉廃棄処分を行っている。

環境安全保健委員会>化学物質の管理>不要試薬廃棄(学内専用)

廃棄できるのは、原則、購入時の試薬瓶に入った状態のもの。

ベリリウム、タリウム、オスミウムの化合物は廃棄できないが、環境安全係で保管するので、相談の上搬入する。

水銀含有試薬については、環境科学センターに廃棄依頼する。